◆はじめに
食事の栄養価、考えてメニューを組んでる?ちゃんと自炊してる?
誰がそんな面倒くさいことするか。
この記事は、管理人を含んだ、そのような怠惰な方向けにお送りする。

正直、自炊とか面倒くさい。買った方が早いし美味い(怠惰)
◆時短+栄養補給=完全栄養食
自炊もしない、栄養バランスも考えない。そのような人間向けに完全栄養食というものが存在する(個人的意見です)。カロリーや必須栄養素がバランス良く配合され、それさえ食べていれば、健康で文化的な最低限度の生活が約束される。
今回は完全栄養食のうち、株式会社ベースフードが発売しているBASE BREAD(ベースブレッド)について紹介する。この会社はもうひとつBASEPASTA(ベースパスタ)というものも発売しているが、残念ながら管理人は食べたことがないので紹介しない。
◆ベースフード株式会社について
本題の紹介に入る前に、一応ベースフード株式会社について確認しておく。
特定商取引法に基づく記述はHPにきちんと記載されている。https://basefood.co.jp/law
記載されている会社住所をグーグルで見ると、事業所のような風体はしていない。完全な想像だが恐らく住宅兼事務所で、流通は提携工場から契約倉庫へ移して個別へ配送という形態なのではないだろうか。
なお、提携工場はホームページ上で公開されている。過去の登記住所を追っても、基本的には住宅と思しき建造物ばかりなのでたぶんそうなのだろう。
求人情報は公開されており従業員はいるようだが、従業員数などは公開されていない(見つけられていない)。また、雇用条件に関して詳細に公開しているわけではない。
設立は2016年で、基本情報は下記の通り。
法人名 ベースフード株式会社
法人番号 6010901037910
会社法人等番号 010901037910
本店所在地 〒1530061 東京都目黒区中目黒5丁目25番2号
資本金は非公開だが、資金面については国内ベンチャーキャピタルのグローバルブレイン(株)から出資を受けているようだ。
https://globalbrains.com/posts/follow-on-investment-in-basefood
◆味と栄養成分
ベースブレッドは現在4種類の味(プレーン、チョコ、シナモン、メープル)がラインナップされていて、現在(2021/2/1)は5種類目となるカレーが販売を開始している。
各製品の栄養成分を一覧表にまとめてみた。
一番右側の「最大差分」欄は最も高い値から、最も低い値を引いたものである。5つの味を比較したとき、最大でもその値までしか差が出ないということ。
黄色の欄は、その栄養素をもっとも含むものを指す。たとえば、カロリーはメープルが一番高い。

表を見ると、栄養成分は味に関わらずほぼ同じで、カロリーについてはプレーンがほかの味よりも50kcal程度低く、脂質についてはカレー味が他より最大5g程度多いことがわかる。しかし大きな差でもその程度で、基本的には好きな味を選んで問題ないようだ。
※プレーンは他よりカロリーが低いと言っても、バターやジャムを付けるだけでほぼ縮まる差でしかないことには留意しておきたい。
◆3食すべてベースブレッドにした場合
ベースブレッドは2袋で1食分扱いとなっている。そこで、3食ベースブレッド(つまり、計6袋だ)で食事をとった場合の栄養価を比較する。比較対象となるのは厚生労働省が発表している、成人が1日に摂取することを推奨される分量である。
下の表のうち、黄色部分が推奨量に届かない栄養素である。マイナスの数字は、それだけ足りてないということ。

これを見ると、一日に必要な栄養素のほとんどはベースブレッドでまかなえると考えてよさそうだ。
ただし、不足する栄養素(カロリー、脂質、炭水化物、食塩、亜鉛、カルシウム、ビタミンD)は他で補う必要がある。主に足りていないのがカロリーとカルシウムなので、チョコレートなどのおやつを食べつつ、牛乳を飲むとちょうど良さそうだ。
◆マルチビタミンとの組み合わせ
例えば、朝食をベースブレッドにしたとする。他はあまり健康的でない食事ですます。ふと、こんなことを考える人がいるのではないか?
「ベースブレッド1食分だと十分にビタミンがとれていない気がするな・・・マルチビタミンも飲んでおくか」
不安に思うのはわかるが、この考え方はある種の危険をはらんでいる。なぜなら、栄養素というものはとればとるだけ健康になるわけではない。取り過ぎれば害になることだってあるのだ。たとえば、妊婦がビタミンAを過剰摂取すると、胎児が奇形化する要因となると言われている。
そこで1例として、管理人も愛用しているDHCのマルチビタミンおよびマルチミネラルと、3食ベースブレッドの食事を併用したらどうなるのか、調べてみた。
ベースブレッドに含まれる栄養素のうち、厚生労働省が定める一日の限界摂取量が定められているものについて、「サプリとベースブレッド3食の合計栄養素ー限界摂取量」を計算してみた。この結果がマイナスなら、おそらく併用は問題ないはずである。
結果が下表である。

一応、全ての栄養素について3食ベースブレッドを食べて、マルチビタミンとミネラルを摂取した場合でも過剰となる栄養素はなさそうだと言うことがわかった。
ただし、マンガンについてはわりとギリギリなので、マンガンを多く含むナッツ類などを追加で食べてしまうと、危ないかもしれない。
亜鉛についても、亜鉛サプリを常用していたり牡蠣を大量に食べたりする場合には注意を払うべきだ。
また、あくまで3食をベースブレッドで賄った場合の計算であって、1~2食をベースブレッド以外でとるは別の話であることは頭の隅に置いておいて欲しい。上の計算結果から、おそらく問題となるような食事パターンは多くはないだろうが、コレに関しては最終的には自分で考えるしかないのだ。
なお、特に未成年は摂取限界量が成人より低い傾向にあるので注意するように。
※本気で併用を考える方がいたら、念のため自分できちんと計算した方がいい。管理人だって計算ミスくらいするし、あなたの生活習慣や健康状態、普段の栄養傾向、体質、持病、年齢について考慮しているわけではない。一番いいのは管理栄養士に聞いてみることだが。
楽天買い回りのお供に、マルチビタミン
楽天買い回りのお供に、マルチミネラル
◆管理人の所感
味についての管理人の所感は下記の通り

個人的なお勧めはメープルとシナモン。味に癖が最も少なく、温めても温めなくてもうまい。バターなどの調味料の助けなしに、単体で食べていて飽きない。次点でチョコ。
バターなどの付け合わせや、おかずを用意する場合はプレーンがいい。
そして、ここまで書いておいてなんだが、味自体は明らかに町中のパン屋のほうが美味い。
管理人的に等比化すれば
街のパン屋>高めのコンビニパン>ベースブレッド>安いコンビニパン>ベースブレッド(カレー)
くらいの感覚である。
しかし、個々人の味覚は個体差が大きすぎる。あくまでも管理人の所感であることに注意。ぜひ一度全種類ためしてみて自分に合う味を探して欲しい。
◆メリット
・栄養素を効率よく取ることができる
・調理時間をなくせるので時短につながる
・味のラインナップが5種類あるので、飽きづらい
・カロリーをコントロールしつつ栄養補給ができるのでダイエット向け
◆デメリット
・味自体は町中のパン屋のほうが美味い
・3食をベースブレッド3食分で済ますには(特にカロリー面で)不足がある
・カレー味は期待を裏切られる
◆どこで買う?
主要な購入法は下記の通り。参考として、プレーン8食分を注文した場合の想定価格も付記する。価格は2021年2月時点のもの。

・どこが安いか
毎日食べ続けるとした場合は、ある程度の分量を公式サイトの継続コースで購入するのが一番安い。楽天の場合はポイント還元を高めにすればさらに安く買うこともできるが、そうするためには買い回りキャンペーンなどの特典をしっかり使いこなす必要がある。
仮に毎月1回購入するとして、それができるタイミングは月イチの買い回りキャンペーンのタイミングにほぼ限定され、しかも他に9店舗分買い物をしなければいけない。楽天ポイント背どりでもやっていない限り、なかなかに厳しいはずだ。
逆に、とりあえずお試しでという場合は楽天で購入したほうがいい。
なぜなら、公式サイトで継続コースを申し込む場合は初回に限り20%オフになる。継続コースの注文数量は毎回自由に変えられるので、初回にある程度大量に頼んで割引を乗せるというのがセオリーとなっている。これはかなりおいしいので、初回継続コースの権利はとっておくべきだ。
管理人「4種の味が4袋ずつ。計8食分。お試しには最適。カレー味?忘れろ」 |
Amazonは楽天と価格が変わらないわりに、さほどポイントがつかないので選択肢から外してよい。たまにセールをやるときがあるので、そのとき買うなら可。
・賞味期限
注意事項として、公式から注文した場合は4週間、楽天やAmazonから購入した場合は2週間の賞味期限となる。これは、倉庫に保管にともなう関係だそうだ。厳密にぴったりその通りというわけではないだろうが、賞味期限も考えて注文量を決めてほしい。保管は常温でよいので、冷蔵庫のスペースを気にする必要は無い。
◆どういう人間にとって買いなのか?
管理人のような怠惰な人間。具体的には下記。
・料理に時間をかけたくない、というよりしたくない。
・栄養には気を使いたいが、めんどくさい
・野菜嫌い
・朝はささっと栄養補給して時短したい。
・後片付けや皿洗いなんて勘弁願いたい
・しかし、まずい飯は食いたくない
管理人はこれらすべてに該当しているので、ここ最近の朝食はずっとベースブレッドにしている。調理の手間なし、味はそこそこ、栄養OK、片づけはパッケージを捨てるだけ。上記の点に魅力を感じるなら、1回は試してみて損はないはずだ。
◆おわりに
より効率よく、より快適に栄養を摂取するべく調理技術を発展させてきた人類が、調理しなくてもいい食品に行き着くのははたして必然なのか、それとも皮肉なのか。
ま、なんにせよ楽になるのはいいことだ。
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