◆電子書籍?紙?どっち?
電子書籍と紙の本・・・はたしてどちらがいいのか?
そんな迷いをお持ちの方は、検索サイトで「電子書籍 紙 どっち」などと検索をかけ、
結果として弊サイトをご覧になっていることでしょう。
なんにせよ、この記事を読まれている方は電子書籍に対し何らかの迷いを抱かれているはず。
なぜなら、電子書籍に興味の無い人間は本ページを見ることはそもそも無いし、
電子書籍が欲しい!と考える人間は、本ページを見るまでもなく買っている。
このページを見ようと思うのは、電子書籍と紙のメリットとデメリットを比較して「どちらにしようか」悩んでいる人間だけと断言します。
で、手っ取り早く結論を書く。
”電子書籍と紙”の比較は、無意味。
道路の上を走るというだけで、車とバイクを比較するようなもの。
電子書籍と紙は、本質的に異なる道具であり、「どちらを買ったからもう片方はいらない」というものではないと、管理人は考えている。
弊サイトの主張としては、電子書籍と紙は全く違う性質を持つため
「すでに本を持っていても、用途に応じて電子書籍版を購入するべき」
「すでに電子書籍を持っていても、用途に応じて紙の本を購入するべき」
以上。
◆用途を考えよう
お金がもったいない。絶対こう思う。記事を書いている管理人自身、そう思う。
何が悲しくて同じ物を二つも買わなくてはならないのか?逆に、二つ買うほどの価値があるケースがあるのか?
本の用途は、下の図の通りに細分化される。ほんとはもっと細分化できるし、用途が複数にわたる場合もあるけれども、そこは割愛。
用途 | ジャンル例 | 紙 | 電子 | 両方買う | |
1 | 娯楽/趣味 | 小説 漫画 | ○ | ○ | × |
2 | 勉強/実用 | 参考書 問題集 料理本 | ○ | ○ | ○ |
3 | 情報収集 | 雑誌 週刊誌 季刊誌 | ○ | ○ | × |
4 | インテリア | ー | ○ | × | × |
5 | 付録収集 | 付録付き雑誌 デアゴスティーニ | ○ | △ | × |
表の通り、勉強/実用のための本は 電子書籍と紙の両方を買う価値がある と管理人は考えている。
その他の用途の場合は、電子書籍と本のメリットデメリットを、用途に合わせて比較しながら考えて行く必要がある。じゃあ、最初に比較は無意味と言ったのはなにかって?話のフリです、フリ。
より正確に言えば「用途をよく考えずに行う、電子書籍と紙の比較は無意味」ということ。
表について用途順に簡単な解説を。
○用途:娯楽/趣味の場合
電子か紙かは個人の考え方次第、どっちでもいい。両方買う意味は無い。どちらがおすすめできるかは、別記事にて。
○用途:勉強/実用の場合
場合によっては電子書籍と紙の両方を購入する価値が十分にある。詳細は以降の本記事内で。
○用途:情報収集の場合
電子か紙かは個人の考え方次第、どっちでもいい。両方買う意味は無い。人と一緒に見たり、家でコーラを飲みながら読みたければ紙を。自分しか読まない、出先でも読みたいというのであれば電子書籍が有利。
○用途:インテリア 用途:付録 の場合
本を部屋の飾りにする場合や付録が欲しい場合、基本的に紙1択。付録については、ダウンロードコードなどのデータであっても、紙書籍にしかダウンロードコードがついてこない場合があるので注意が必要。
◆それでも「両方買え」!
勉強や実用で本を使うとき、娯楽のために本を読むときとは全く違った本の使い方をすることになると思う。何度も繰り返し読む、特定の章だけ読む、マーカーを引く、付箋を貼る、メモを書く・・・
一覧表にしてみました。
紙 | 電子 | |
可読性 | ◯ | △ |
メモ書込み | ◯ | △※ |
マーカー・しるし | ◯ | △※ |
ページとばし | ◯ | △ |
カラー表示 | ◯ | ◯※ |
充電不要 | ◯ | × |
売却 | ◯ | × |
検索 | × | ◯※ |
持ち運び | × | ◯ |
辞書機能 | × | ◯※ |
防水性 | × | ◯※ |
違うページを同時表示 | × | △ |
これを見ると、純粋な書籍としての使い勝手は紙の本が電子書籍を上回っている。
可読性(読みやすさ)については、本自体が紙書籍を前提に設計されているので当然ともいえる。特に、グラフや表などを多用する大判の参考書などはサイズの関係で紙の方がずっと読みやすい。
メモやマーカーなどは電子書籍に機能はあるものの、手でササッと書けるほうが手軽さやスピードで圧倒的に有利。いざ使おうと思ったときに電池切れと言うこともないし。あと、地味な点ではありますが紙の本は使わなくなったら売ることができる。二束三文で。
逆に、電子書籍が優れているのは持ち運び方面か。まず、電子書籍より軽い実用本はそうそうない。薄めの本でも2~300g、大判ならその倍以上はある。対してアマゾンのkindle端末であれば、一番重くて190g程度。また、どんなにページ数が増えようが、何冊持ち運ぼうが、電子書籍端末のサイズが変わるわけではなし。
持ち運び時に気になる防水性も上。もちろん防水機能の無い端末もありはするけれども、それでも紙の本に水をかけるよりずっとマシでしょうね。たとえ端末が壊れたとしても、データは壊れませんし?
以上の点を考えると、外で読む電子書籍と家で読む紙書籍というふうに使い分けるのが基本でしょう。
そして、試験勉強など家でも外でも読む必要がある場合には、どちらか片方ですますよりも両方買ってしまった方がいい場合がある。
◆事例紹介
とはいっても、お金が余分にかかることは確か。効果的な事例を幾つかご紹介。
○受験や資格の勉強
紙書籍は、記載された問題を解く際や机に向かって勉強するときに使う。
電子書籍は、通勤通学や休み時間などのスキマ時間に読み進めて、大まかな内容を頭の中に入れるために使う。また、紙書籍を使っているときも同時に開いておいて、気になった部分を検索機能を使って電子書籍の方で調べるといい。見逃しは少なくなるし、探す時間も段違いに早い。
電子書籍ならではの使い方としてPCの大画面で表示するという使い方もアリ。机の上にはノートだけ、問題集や参考書は27インチのモニターに表示ということも可。机が狭い場合、以外とこの方法は有効かも。
資格試験や受験は受験料というコストがかかるし、たいていの場合は合否が人生を少なからず左右する。多少のお金など気にせずに、思い切って電子書籍と紙の両方を買おう。落ちてしまったら、再受験にかかる受験料だけで本がもう一冊買える。
「受験や試験のための参考書は、電子書籍と紙の両方を買うべき」
○料理やDIY
料理やDIYのための買い出しに行ったのに、必要な物がうろ覚えで買い忘れをした経験は?管理人はあります。メモがめんどくさかったり、メモそのものに漏れがあったり。そうこうするうちにそれ自体が嫌になって・・・。
電子書籍で持っておけば、買い物の最中にすぐ確認ができる。とはいえ、料理中や工作中に電子書籍端末を操作するというのもなんだから、家用として紙の本を持ちます。
ただ、料理は慣れるにつれ感覚でなんとかなるようになってくるので、料理の入門時に使いまくる物と割り切って、購入するタイトルは厳選した方がいい。あと、本自体を買わずにクックパッドなどの別サービスを利用するという手も。
ちなみに管理人はバイクのサービスマニュアルを電子と紙の両方で使っている。
○TRPGなどのゲームブック
TRPGって?となる方は読み飛ばして。
数は少ないが、TRPGのルールブックの中には電子書籍化されている物がある。しかし、文字データが埋め込まれていないために検索機能が使えなかったり、ルールブックは紙で買った方がみんなで使いやすかったりと、基本的には紙1択。
じゃあ、何に電子書籍版をつかうか?出先でデータを確認できるのが便利。TRPGにはまった人間は四六時中キャラメイクやシナリオのことを考え出すことがある。そんなとき鞄の中に電子書籍があれば!
また、電子書籍はPCで開くことができるので、モニターに投影してプレーヤー全員で見たり、あれやこれやすればルールサマリーを作るためにコピー機を占領しなくて済みます。
ガチンコのTRPGフリークには、電子書籍と紙を両方買うというのも、一考の余地があるでしょうね。
◆おわりに
今回は電子書籍と紙の本に関する考え方をご紹介しました。
とはいえ、財布の事情と利用方法はそれぞれ。あなたの自身の予算と用途にあった選択を。